罪滅ぼし
つみほろぼし
名詞
標準
atonement (for one's sins)
文例 · 用例
承久の変に於ける不臣を敢てした鎌倉幕府が、かくも強大になつたことは、悲しむべきだが、武士の統制機関が出来るだけ、強大となつて、将に来らんとする皇国|未曾有の危機たる蒙古襲来に当らうとしてゐたことは、北條氏が、無意識の裡に行つてゐたせめてもの罪滅ぼしであらう。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
しかしまだ、おのれの生んだ悲劇に対して、多少の罪滅ぼしをする時間はある。
— THE ADVENTURE OF THE DANCING MEN 『踊る人形』 青空文庫
妾が烏滸の譏りを忘れて、敢えて半生の経歴を極めて率直に少しく隠す所なく叙せんとするは、強ちに罪滅ぼしの懺悔に代えんとには非ずして、新たに世と己れとに対して、妾のいわゆる戦いを宣言せんがためなり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
罪滅ぼしに、出来る丈のことはしようと思っているのです。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
この洞門を穿つことも、ただその罪滅ぼしのためじゃ。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
よし、お怪我はなかったにしても、一度は御前に不届な種ガ島を向けたわたくし、このままお手討になりましょうとも、お力添えとは少しく異な御諚ではござりませぬか」「一つは公憤、二つにはそちをそのような不幸に陥入れた罪滅ぼしからじゃ。
— 続旗本退屈男 『旗本退屈男 第二話』 青空文庫
』私は斯う思って外の空を眺め、もう自分が大変に悪い女になっているのを愍傷しつつ、せめてもの罪滅ぼしに遊んでいる子雀へ米を投げてやりました。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
しかし、そのままにして置くわけにはいかないので、あくる朝その次第を警察へ届けて出たので、世間の評判はまた大きくなって、その老人は小鉄を殺した罪滅ぼしに、そんな大金を届けに来たのだろうという説もありました。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
作例 · 標準
若い頃に苦労をかけた妻への罪滅ぼしに、退職金で世界一周の旅をプレゼントした。
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彼は過去の不祥事に対する罪滅ぼしのつもりで、毎年多額の寄付を続けている。
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仕事ばかりで家庭を顧みなかった罪滅ぼしとして、今週末は子供たちとキャンプに行く。
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