美文
びぶん
名詞
標準
flowery prose
文例 · 用例
そしてその他の者は、相変らず古典的な美文で、古典的な、熱のない脩辞を繰返して居るにすぎなかつた。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
どこか南画くさい、古い趣味の美文めいたあの辺の景色は、今日ではむしろ俗である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
死生の際が人情の極致を発露する時なりとして詩歌に、小説に、美文に採用せられ、歌はれ、描かれ写されつゝあるは、通例の事に属す。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
また一方では、相当な科学者の書いたものでも、単に読者の退屈を紛らすためとしか思われないような、話の本筋とは本質的になんの交渉もないような事がらを五目飯のように交ぜたり、空疎な借りもののいわゆる「美文」を装飾的に織り込んだりしたようなものもまた少なくはないようである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
それで懸命にいわゆる美文を暗唱したりしたが、そういう錯覚は年とともに消滅してしまった。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
ただ日本では、昔から散文詩といふ言葉がないので、この種の文學を隨筆、もしくは美文といふ名で呼稱して來た。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
実に我々詩人の心外に堪えないことは、今日の文壇や雑誌社すらが、詩の何物たるかを全く知らず、吾人に嘱するに自然の風物吟詠や、四季の変化に際する美文的随筆の類を以てすることである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
どうせ、私には名文も美文も書けやしないのだから、くどくどと未練がましい申しわけを言うのはもうやめて、ただ「辞ハ達スル而已矣」という事だけを心掛けて、左顧も右眄もせずに書いて行けばいいのであろう。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
作例 · 標準
彼は美しい比喩に満ちた美文で、聴衆を惹きつけた。
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この小説は、読者を魅了する美文で書かれている。
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美文を追求するあまり、内容が難解になってしまった。
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