圭角
けいかく
名詞
標準
rough edges (of one's character, words, etc.)
文例 · 用例
油紙の天幕には、チロチロと漣の刻むような光りがする、岩石の間に、先刻捨てた尻拭き紙までが、真赤にメラメラと燃えている、この窪地一帯に散乱する岩石の切れ屑は、柔らかく圭角を円められて、赤い天鵝絨色が潮しはじめた。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
けれども、そのたんびに、あの憐憫なアヤ子の事を思い出しては、霊魂を滅亡す深いため息をしいしい、岩の圭角を降りて来るのでした。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
戦争中にくらべると、警察というものの持っている感じも、随分圭角がとれて来たし、まして、大阪の警察は例えば闇市場の取締り方一つくらべてみても、東京のそれよりもはるかにおとなしいというものの、それでもさすがに何か冷やりとした冷たさは、依然として、失われていない。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
しかしそっちこっち転々してみて、前後左右を見廻した果てに、いくらか人生がわかって来たし、人間の社会的に生きて行くべき方法も頷けるような気がして、持前の圭角が除れ、にわかに足元に気を配るようになり、養子という条件で三村の令嬢と結婚もしたのであったが、内面的な悲劇もまたそこから発生しずにはいなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
故に圭角稜々巉々として巨人の如きあり。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
之を見るに多くは山に面する所は圓滑にして、其之に背する所は即ち圭角當る可からざるものあり。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
圭角がとれたとは称し難いながら、さすがに人間の重みも加わった。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
たいていのことは胸のうちに処理して外に圭角をあらわさない美質を持っている。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若い頃、言動に圭角があって周囲と衝突することも多かったが、今はすっかり丸くなった。
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彼女の文章は圭角が取れて洗練されており、非常に読み心地が良い。
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「あいつは少し圭角があるから、接する時は言葉選びに気をつけたほうがいいよ」
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標準
edges (of a gem)
作例 · 標準
熟練の職人が原石を磨き上げ、美しい圭角を持つ宝石に仕上げた。
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このカットされたダイヤモンドは、圭角が鋭く光を複雑に反射している。
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顕微鏡で見ると、その結晶には自然が作り出した微細な圭角が確認できる。
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