望郷の念
ぼうきょうのねん
名詞
標準
sense of nostalgia
文例 · 用例
時に望郷の念禁じ難く、徒に雲に島影を羨むのみ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
「どうしているかなあ、ヘルナー山の上の記者たちは……」 望郷の念に駆られたらしい、ドレゴがこんなことをいった。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
諏訪公園(図書館でたま/\九州新聞を読んで望郷の念に駆られたり、鳩を見て羨ましがつたり、悲しんだり、水筒――正確にいへば酒筒だ――に舌鼓をうつたり……)。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
」 モルガンは、お雪が望郷の念に沈んでいるのだと思って慰めた。
— 長谷川時雨 『モルガンお雪』 青空文庫
田端の高台にある下宿屋に移り、駒込の学校へ通う路すがらの田の畦に蟋蟀が唄う秋の詩をきくともなしに耳にする候になると、少年のわが胸に、淡い望郷の念が動いてきた。
— 佐藤垢石 『わが童心』 青空文庫
彼の激しい望郷の念は、おそらく、欧洲の旅を通じ、母国日本に向つて示されたに違ひない。
— 岸田國士 『横光君の印象』 青空文庫
そのくせ私はお祖母さん子の内弁慶で、浅草にゐるじぶんにはおもてで近所の子供たちと遊ぶなどおもひも寄らない意気地なしなのであつたが、蓋しそのときの私は余りにも烈しい望郷の念にと駆られ過ぎてはゐたためであらう。
— 正岡容 『異版 浅草燈籠』 青空文庫
日本へ帰って来たのは、勿論望郷の念などによるのではなく、変った土地へ行って見ようと思ったのにすぎない。
— 久生十蘭 『金狼』 青空文庫
作例 · 標準
海外赴任で長く故郷を離れていた彼は、故郷の風景を見るたびに望郷の念に駆られた。
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古い写真アルバムを開くと、遠い故郷への望郷の念が募る。
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彼女が歌う故郷の歌は、多くの人々の心に望郷の念を呼び起こした。
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