常居
じょうきょ
名詞
標準
habitually being (in a place)
文例 · 用例
『鶉居』と書いたのは鶉は常居なし、といふいひ慣しから思ひついた庵号だつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
私は妻子と共に仏間へ行って、仏さまを拝んで、それから内輪の客だけが集る「常居」という部屋へさがって、その一隅に坐った。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
兄はそのお客としばらく話をして、やがてその客が帰って行ってから、「常居」に来て、私が何も言わぬさきから、「ああ。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
私は見舞客たちに見られないように、台所のほうから、こっそりはいって、離れの病室へ行きかけて、ふと「常居」の隣りの「小間」をのぞいて、そこに次兄がひとり坐っているのを見つけ、こわいものに引きずられるように、するすると傍へ行って坐った。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
九月のはじめ、私は昼食をすませて、母屋の常居という部屋で、ひとりぼんやり煙草を吸っていたら、野良着姿の大きな親爺が玄関のたたきにのっそり立って、「やあ」と言った。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫
彼は、藁草履を脱いで、常居にあがった。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫
それから、常居といふ家族の居間にさがつて、改めて嫂に挨拶した。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
壽阿彌の位牌には、中央に東陽院壽阿彌陀佛曇※和尚、嘉永元年|戊申八月二十九日と書し、左右に戒譽西村清常居士、文政三年|庚寅十二月十二日、松壽院妙眞日實信女、文化十二年|乙亥正月十七日と書してある。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
作例 · 標準
その学者は、研究資料が豊富に揃っている国立図書館に常居し、来る日も来る日も執筆に励んでいる。
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彼は放浪の旅を好むが、冬の間だけはこの山の麓にある古い別荘に常居するのが毎年の習慣だ。
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寺の住職は、常に本堂の側に常居して、訪れる参拝者たちの悩み事に静かに耳を傾けている。
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