母屋
おもや
名詞頻度ランク #31355 · 青空 1453 例
標準
main building (of a manor)
文例 · 用例
柚の花やゆかしき母屋の乾隅 土蔵などのある、暗くひっそりとした旧家であろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
その母屋の乾隅(西北隅)に柚の花が咲いてるとも解されるが、むしろその乾隅の部屋――それは多分隠居部屋か何かであろう――の窓前に、柚の花が咲いていると解する方が詩趣が深い。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
ついでに表現の構成を分析すれば、「柚の花」が静かな侘しい感覚を表象し、「母屋」が大きな旧家――別棟や土蔵の付いてる――を聯想させ、「乾隅」が暗く幽邃な位置を表象し、そして「ゆかしき」という言葉が、詩の全体にかけて流動するところの、情緒の流れとなってるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
前に評釈した夏の句「柚の花やゆかしき母屋の乾隅」と、本質において共通したノスタルジアであり、蕪村俳句の特色する詩境である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
それ故にまた柚の花やゆかしき母屋の乾隅 と、古き先代の人が住んでる、昔々の懐かしい家の匂いを歌うのだった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
彼女が自分の母屋を和洋折衷風に改築して、電化装置にしたのは、彼女が職業先の料亭のそれを見て来て、負けず嫌いからの思い立ちに違いないが、設備して見て、彼女はこの文明の利器が現す働きには、健康的で神秘なものを感ずるのだった。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
夜が更けてロダンさんは一匹の番犬を連れて、離れの二階の寝室に妾を案内していらして、犬と妾を部屋に置くと、母屋の方に下りていらっしゃいました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
母屋の入口はレールに近い方にあつて人車から見ると土間が半分ほどはすかひに見える。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
central room (of a house)
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
母屋(もや/おもや)、または母家とは、屋敷内の中心となる建物 寝殿造などの建物で、廊・庇に対して家屋の中央部分
出典: 母屋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0