半弓
はんきゅう
名詞
標準
small bow
文例 · 用例
「十夜の半弓」「善悪ふたつの取物」「人の刃物を出しおくれ」などにも同じような筆法が見られる。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
おのれ船路のさまたげと、金内怒って荷物の中より半弓を取出し、神に念じてひょうと射れば、あやまたずかの人魚の肩先に当り、人魚は声もなく波間に沈み、激浪たちまち収まって海面はもとのように静かになり、斜陽おだやかに船中にさし込み、船頭は間抜け面で起き上り、なんだ夢か、と言った。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
で、般若は一|挺の斧を提げ、天狗は注連結いたる半弓に矢を取添え、狐は腰に一口の太刀を佩く。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
小姓は箙を負い半弓を取って、主のかたわらに引き添った。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
今一人の柄本家の被官天草平九郎というものは、主の退き口を守って、半弓をもって目にかかる敵を射ていたが、その場で討死した。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
高見権右衛門が十文字槍をふるって働く間、半弓を持った小姓はいつも槍脇を詰めて敵を射ていたが、のちには刀を抜いて切って廻った。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
朶石からは画の他に漢詩作法と篆刻と築城講話と、そして国手から半弓と碁と笛と釣りと箱庭作法とを習つた。
— 牧野信一 『気狂ひ師匠』 青空文庫
家中の武士は、元和以来、絶えて使わなかった陣刀や半弓の手入れをし始めた。
— 菊池寛 『恩を返す話』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
半弓(はんきゅう) 和弓の長さによる分類。6尺3寸(約191cm)が標準とされ、7尺3寸(約221cm)の大弓(通常の和弓)より短い。 楽器の運弓で、弓の半分(上半分または下半分)を使って弾くこと。
出典: 半弓 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0