煙霧
えんむ
名詞
標準
haze
文例 · 用例
煙霧こそ距つれ、その山は地平の群山を圧して、白く美しく秀でていた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
猿橋あたりへ来ると、窓から見える山は雨が降っているらしく、模糊として煙霧に裹まれていたが、次第にそれが深くなって冷気が肌に迫って来た。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
はうはうぼうぼうとした煙霧の中をあるひとの運命は白くさまよふ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
クロノメートルの価は僅なものであるが、煙霧の中で船の位置を測定する事が不確実になつては、一大事を惹き起さぬとも限らぬ。
— 幸田露伴 『些細なやうで重大な事』 青空文庫
煙霧は模糊として、島の向うの合流点の明るく広い水面を去来し、濡れに濡れた高瀬舟は墨絵の中の蓑と笠との舟人に操られてすべって行く。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
煙霧は模糊として、島の向うの合流点の明るく広い水面を去来し、濡れに濡れた高瀬舟は墨絵の中の蓑と笠との舟人に操られて滑つて行く。
— 北原白秋 『日本ライン』 青空文庫
はるかな地上には煙霧が匐い、夕陽はどんよりと光を失い、貯水池と川とだけが、硝子のように光っていた。
— 海野十三 『三重宙返りの記』 青空文庫
部屋の中では濃い煙霧が渦巻き、開け放された窓からもあふれ出る勢いだ。
— A SCANDAL IN BOHEMIA 『ボヘミアの醜聞』 青空文庫
作例 · 標準
遠くの山々が煙霧に霞んで見えなかった。
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今朝は強い煙霧が発生し、視界が悪かった。
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工場地帯から立ち上る煙霧が空を覆っていた。
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ウィキペディア
煙霧 とは、目に見えない乾いた微粒子が大気中に浮遊していて、視程が妨げられている現象。気象観測上は、視程が10km未満になっているとき。また煙霧のとき、湿度は75%未満の場合が多い。発生源は、地面から舞い上がったちりや砂ぼこり、火事による煙、工場や自動車からのばい煙などさまざま。なお、大気汚染が原因であることが明らかな煙霧は「スモッグ」とも呼ばれる。
出典: 煙霧 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0