賤民
せんみん
名詞
標準
lowly people (esp. as a caste)
文例 · 用例
」「賤民の増長|傲慢、これで充分との節度を知らぬ、いやしき性よ、ああ、あの貌、ふためと見られぬ雨蛙。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
可愛さあまって憎さが百倍とは、このことであろうか、などと一文の金もなき謂わば賤民、人相よく、ひとりで呟いてひとりで微笑んでいた。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
九唱 ナタアリヤさん、キスしましょう その翌、翌日、まえの日の賤民とはちがって、これは又、帝国ホテルの食堂、本麻の蚊がすり、ろの袴、白|足袋の、まごうかたなき、太宰治。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
眞に生くるものは貴族にして賤民にあらず、賤民に遊戲なる生活なし。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
眞に彼は賤民貴族の公爵なる哉。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
足は天地に垂降するの足、手は地上に泳ぎて天上の泉をくむの手、諸君、肉身に供養せよ、諸君、おん手をして泥土にけがさしむる勿れ、詩人をして賤民の豚と交接せしむる勿れ、生活に淫する勿れ、手をして恆に高く頭上に輝やかしめ、肉身をして氷山の頂上に舞ひあがらしめよ、ああ、香料もて夕餐の卓を薫郁せしめよ。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
昔にあっては見る影もなく、叙事詩や劇詩の繁栄の影にかくれて、卑陋な賤民扱いにされていた小説等の散文学が、最近十八世紀末葉以来、一時に急速な勢力を得て、今や却って昔の貴族が、新しい平民の為に慴伏され、文壇の門外に叩き出された。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
ソロモン王と賤民 私は生れたときに、一ばん出世していた。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
作例 · 標準
歴史的に、賤民は社会の最下層に置かれ、多くの困難を経験した。
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現代社会では、身分による賤民のような差別はあってはならない。
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彼は、まるで賤民のように扱われ、悔しい思いをした。
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