噴気
ふんき
名詞
標準
gas (fumes)
文例 · 用例
殊に青木原一帯の丸尾(先人の説によれば「転び」のなまりならんという)を超越して、多くの側火山と噴気口を行列させている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
云わば遠からず爆発しようとする火山の活動のエネルギーがわずかに小噴気口の噴煙や微弱な局部地震となって現われていたようなものであった。
— 寺田寅彦 『夏目先生の俳句と漢詩』 青空文庫
さらにこの活気に柔らかみを添えるのは、鉄をたたく音の中に交じってザブ/\ザブ/\と水のあふれ出すような音と、噴気孔から蒸気の吹き出すような、もちろんかすかであるが底に強い力と熱とのこもった音が始まる。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
ナポリを見物に行ったついでに、ほど遠からぬポツオリの旧火口とその中にある噴気口を見に行った。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
ただ一つのおもしろかったのは、麻糸か何かの束を黄蝋で固めた松明を買わされて持って行ったが、噴気口のそばへ来ると、案内者はそれに点火して穴の上で振り回した。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
しかし、それはたぶん、鉱泉脈の間歇噴気によるものならんと云われている。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
扉は明く、そうして、エーテルの噴気で半魔睡に陥ったやつを、君はらくらくと料理してしまったのだ。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
硫化物や硅酸などを表面に沈澱させている岩石の下は、ぐらぐらと煮えくり返り、噴気孔から烈しい勢いで吐き出される硫化水素や、水蒸気がもうもうとして立昇る。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫