背嚢
はいのう
名詞
標準
knapsack
文例 · 用例
」定勝さんも今日の船で帰校するとて、背嚢へ毛布を付けている。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
背嚢のような箱から管が二本出て口と鼻とに連絡し、巧みに弁の作用で、一方から新しい空気を送り、他方に呼気を出すようになっている。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
いったん吸うて出した汚れた空気は、背嚢に帰って苛性加里で清浄にされ、再び用いられる。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
重い背嚢に締め著けられる肩、銃を支へた右手の指、足の踵――その處處にヅキヅキするやうな痛みを感じながら、それを自分の體の痛みとはつきり意識する力さへもなかつた。
— 南部修太郎 『一兵卒と銃』 青空文庫
はつと氣が附くと、前の兵士の背嚢に鼻先がくつついてゐたりした。
— 南部修太郎 『一兵卒と銃』 青空文庫
」 汽車が来ると、帰る者たちは、珍らしい土産ものをつめこんだ背嚢を手にさげて、われさきに列車の中へ割込んで行った。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
一時間ばかり椅子でボンヤリしているうちに、伍長と、も一人の上等兵とは、兵舎で私の私物箱から背嚢、寝台、藁布団などを悉く引っくりかえして、くまなく調べていた。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
一緒に、あの朝、プラットフォームのない停車場から重い背嚢を背負って、やっと列車に這い上がり、イイシへ出かけたのだ。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
作例 · 標準
登山家は、食料や道具を詰めた大きな背嚢を背負って山を登る。
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兵士たちは、重い背嚢を担いで荒野を行進した。
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彼は旅行中に背嚢を盗まれてしまい、途方に暮れた。
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