儒者
じゅしゃ
名詞
標準
Confucianist
文例 · 用例
花袋は、明治二十七年四月六日、太田玉茗(花袋夫人の兄)とともに、武州小金井の桜花を見て、急に幕末の儒者林梁の昔は言わず、田山花袋を以て多摩川開発の恩人とせずばなるまい。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
八「唐土にても墨張とて学問にあまり精を入れしゆえにつりし蚊帳が油煙にてまっ黒になりしという故事に引きくらべて文盲儒者の不性に身持ちをして人に誇るものあり。
— 寺田寅彦 『人の言葉――自分の言葉』 青空文庫
私の母は、その父の郷士で儒者であった人が、しじゅうこう口癖に言っていたということを、よく幼時の私に話して聞かせました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
一方客の三人が柴折戸を出て十二三間行く時、儒者にして画家の鉄斎、年頃二十七八、友人亀田を連れて来かかる。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
その儒者風な顔に引較べて、よれよれの角帯に前垂れを掛け、坐った着物の裾から浅黄色の股引を覗かしている。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
それを受け取った何十人、年によっては何百人の男の児が、当日打ち揃って聖堂の南楼へ出て、林図書頭をはじめとして諸儒者列席の前に一人ずつ呼び出され、一間半もある大きい唐机の前に坐って素読の試験を受けるのである。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
祖父以来儒者の家であった彼の家庭には、何か時代とそぐわぬ因習に囚われがちな気分もあると同時に、儒教が孤独的な道徳教の多いところから、保身的な独善主義に陥りやすく、そういうところから醸された雰囲気は、均平にはやりきれないものであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
恥をかかせてやつたので怒つて居るといふ噂の若い儒者まで機嫌よく挨拶に来た。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の儒者は、論語を通じて道徳や政治のあり方を説いた。
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彼は高名な儒者の門下生として、日々漢文の読解に励んでいる。
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その儒者は、質素な生活を送りながら学問の普及に一生を捧げた。
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