容貌魁偉
ようぼうかいい
名詞形容動詞
標準
(a man) having a commanding face and a powerful physique
文例 · 用例
容貌魁偉なる一外人この幼女を愛する餘りに、覺束なげなる伊太利語もてその名を問ふに、幼女は遽に答ふべくもあらねば、老婦代りてアヌンチヤタと答へつ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
僧は容貌魁偉ともいうべき人で、宗にむかって突然に訊いた。
— 夷堅志 『中国怪奇小説集』 青空文庫
その中へ毎晩のように、容貌魁偉な大男が、湯帷子に兵児帯で、ぬっとはいって来るのを見る。
— 森鴎外 『余興』 青空文庫
松崎中佐といふ、見上げるやうな大きな、容貌魁偉の軍人さんにお逢ひしたのは近年だ。
— 長谷川時雨 『日本橋あたり』 青空文庫
いつもの様に、独りとぼとぼ、歩いていると、背後から、飛ばしてきた古色|蒼然たるロオドスタアがキキキキ……と止って、なかから、噛み煙草を吐きだし、禿頭をつきだし、容貌魁偉な爺さんが、「ヘロオ、ボオイ」と嗄れた声で、呼びかけ、どぎまぎしているぼくを、自動車に乗れ、と薦めるのです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
いつもの様に、独りとぼとぼ、歩いていると、背後から、飛ばしてきた古色蒼然たるロオドスタアがキキキキ……と止って、なかから、噛み煙草を吐きだし、禿頭をつきだし、容貌魁偉な爺さんが、「ヘロオ、ボオイ」と嗄れた声で、呼びかけ、どぎまぎしているぼくを、自動車に乗れ、と薦めるのです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
高間家に残つてゐる古ぼけた一葉の写真によると、それは老後の殆ど死の一年前位の肖像ださうであるが、一人の容貌魁偉な、真白な髪をたらした、眼の柔和な老人が見える。
— 田畑修一郎 『医師高間房一氏』 青空文庫
その中に一人、容貌魁偉にして、ももより下、両脚が切断されて無いという人物が混っていたそうだが、そういうはなしを貴公は聞いたことがないか。
— 海野十三 『火薬船』 青空文庫