疾風怒濤
しっぷうどとう
名詞
標準
storm and stress
文例 · 用例
この疾風怒濤の如き接待は、津軽人の愛情の表現なのである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
今日、数日ぶりに新聞を読んで政界の風雲急なるに驚いた、たうとう軍部と政党とが正面衝突して、解散か総辞職かで緊張しが、脆くも広田首相は辞表を捧呈した、まことに日本の現在は『疾風怒濤時代』である。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
疾風怒濤時代においては、そこでは自由、すなわち人々の渇仰したものは、十八世紀のもつ啓蒙であった。
— 中井正一 『近代美の研究』 青空文庫
ところが、その夜はふと、その耳を聾しつづけて鳴りひびいてゐる騒音、疾風怒濤の中に、ふつとかすかに人の叫び声のやうなものがきこえた。
— 三好達治 『海辺の窓』 青空文庫
昨夜私が、墨を磨りながら耳をそばだてた、あの疾風怒濤中のかすれ声は、或は波の上に抛りだされて漂流しつつ、不運な漁夫が必死に叫びつづけた、その呼びごゑではなかつただらうか、或はさうではなくて、相手の機帆船から、闇の中に罹災者をさがしたづねて、声のかぎり呼びつづけたその呼びごゑであつただらうか。
— 三好達治 『海辺の窓』 青空文庫
今加十の頭の中は疾風怒濤時代の真っ只中にいる。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
作例 · 標準
彼は疾風怒濤の思春期を経て、ようやく自分自身の道を見つけた。
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18世紀後半のドイツでは、疾風怒濤と呼ばれる文学運動が興った。
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幕末の日本は、まさに疾風怒濤の激動期にあったと言えるだろう。
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