受け渡し
うけわたし
名詞頻度ランク #24772 · 青空 42 例
標準
delivery
文例 · 用例
紳士は巻煙草の広告のやうに婦人連は百貨店の衣裳の宣伝ビラをうけとめるように至極悠長な受け渡しだ。
— 岡本かの子 『英国メーデーの記』 青空文庫
王の全身の表現が、その鼻に依って代表されて他人に受け渡しをされていた事、恰も埃及国の全権が、ダメス王に依って掌握され、ダメス王の名に依って他国と批准交換されていた如くでありました。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
表現の受け渡し ――鼻の動的表現(十)▼鼻の表現は眼にも止まらず心にも残らぬ。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
「光りと愛を打ち消す者――メフイストフエレスの科白ぢやないか……だが、そんな洒落た科白で誘はれては此方も乗り込まずには居られないが――」「そこで貴方も一つ科白の受け渡しを試みて見ませんか。
— 牧野信一 『変装綺譚』 青空文庫
」 僕は、戯曲を朗読するかのやうに幾つかの声の調子で吾れと自ら受け渡しをしながら、浮れ、浮れて、松林を抜けて、丘を超えて一散に吾家を目ざして歩き出した。
— 牧野信一 『センチメンタル・ドライヴ』 青空文庫
」客のBは親爺の声色でもつて、客のAと科白の受け渡しを初めるのであつた。
— 牧野信一 『山彦の街』 青空文庫
あのことのみならず、日常のこまごました用件は大抵のとき、二言三言の受け渡しですぐ片づけられている。
— 宮本百合子 『心の河』 青空文庫
『売る』『買ふ』と云ふ事と『貰ふ』『遣る』と云ふ事との差異は、その受け渡しに、金銭の取引きがついてゐるかゐないの差異だけにすぎないのです。
— 伊藤野枝 『嫁泥棒譚』 青空文庫
作例 · 標準
例句