初七日
しょなのか異読 しょなぬか
名詞
標準
memorial service held on the seventh day following a person's death
文例 · 用例
初七日落雁と黒き反り橋、 かの児こそ希ひしものを。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
青山や花に樒に露時雨 十五日は初七日、原田春鈴君来りて、その庭に熟したりという枝柿を霊前に供えらる。
— ――甲字楼日記の一節―― 『叔父と甥と』 青空文庫
初七日や松茸飯に豆腐汁 家内の者ども打連れて青山へ墓参にゆく。
— ――甲字楼日記の一節―― 『叔父と甥と』 青空文庫
「それから初七日の日に、親類一同が式の如く寺参りに行くと、祖父さんの墓は散々に掘り返されて、まだ生々しい死骸が椿の樹の高い枝に懸けてあった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
」 栗栖は言いにくそうに、初めて当たってみるのだったが、銀子はマダムの初七日も済んだか済まぬに、ちょっとその相談を受け、渾身の熱くなるのを覚えた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
その伯父さんは店の整理があるので、やはり甥の家にいたが間もなく初七日が来た。
— 田中貢太郎 『餅を喫う』 青空文庫
酒屋では初七日の法事をしてその後で親類や隣の者に精進料理の饗応をしたので、朝から非常に忙しかったが、夕方になるとその客もやっと帰ったので、家内は十時比になって寝てしまった。
— 田中貢太郎 『餅を喫う』 青空文庫
俄かやもめで、それもいたし方ないとはいうものの、ミルクで育たぬわけでもなし、いくら何でも初七日もすまぬうちの里預けは急いだ、やはり父親のあらぬ疑いがせきたてたのであろうか――と、おきみ婆さんから教えられたのは、十五の時でした。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫