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卒塔婆

そとば異読 そとうば
名詞多音語
1
標準
stupa
文例 · 用例
彼はそこを出て、更に麻布の寺へ追ってゆくと、おまきの墓の前には新しい卒塔婆が雨にぬれているばかりで、そこらに人の影も見えなかった。
猫騒動 半七捕物帳 青空文庫
焼山について休んだ処で、渋茶を汲むのはさだめし皺くたの……然ういへば、来る道の阪一つ、流を近く、崖ぶちの捨石に、竹杖を、ひよろ/\と、猫背へ抽いて、齢、八十にも余んなむ、卒塔婆小町を正で見る婆さんが、ぼやり、うつむいて休んでゐた。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
小町は美人であつたが卒塔婆小町の悲境に落ちました。
幸田露伴 運命は切り開くもの 青空文庫
墓所にはまだ折れたのがそのままでありましたから、外のと違って、そう言った事情で、犬にも猫にも汚させるのが可厭でしたから、俥ではるばると菩提寺へ持って来て、住職にわけを言って、新に塔婆を一本|古卒塔婆の方は些少ですが心づけをして、寺へ預けて、往かえり、日の短い時の事です。
泉鏡花 露萩 青空文庫
野田山に墓は多けれど詣来る者いと少なく墓|守る法師もあらざれば、雑草|生茂りて卒塔婆倒れ断塚壊墳算を乱して、満目|転た荒涼たり。
泉鏡花 妖僧記 青空文庫
そのお寺の裏は小高い墓地になつてゐて、山吹かなにかの生垣に沿うてたくさんの卒塔婆が林のやうに立つてゐた。
太宰治 津軽 青空文庫
卒塔婆には、満月ほどの大きさで車のやうな黒い鉄の輪のついてゐるのがあつて、その輪をからから廻して、やがて、そのまま止つてじつと動かないならその廻した人は極楽へ行き、一旦とまりさうになつてから、又からんと逆に廻れば地獄へ落ちる、とたけは言つた。
太宰治 津軽 青空文庫
伊右衛門はあわてて傍にあった卒塔婆を抜いて押え、魚籃に入れるなり卒塔婆を投げだした。
田中貢太郎 南北の東海道四谷怪談 青空文庫
作例 · 標準
ネパールで見た仏塔は、荘厳な卒塔婆の美しさに息をのんだ。
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仏教寺院の境内には、静かに佇む卒塔婆があった。
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古来より、卒塔婆は仏舎利を安置する場所として崇められてきた。
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2
標準
wooden grave tablet
作例 · 標準
お盆に際し、墓前に立てられた卒塔婆に手を合わせた。
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戒名を刻んだ卒塔婆が、故人の冥福を祈るように立っていた。
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「この卒塔婆は、いつ頃のものだろうか」と祖父が古墓を指して尋ねた。
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ウィキペディア曖昧さ回避

卒塔婆(そとうば、そとば) Stupa ストゥーパのこと。仏舎利を安置し、供養などするための建造物。→仏塔 ストゥーパを模して作られた木の板で、日本の仏教で故人を供養するために墓地で用いられるもの。→板塔婆

出典: 卒塔婆 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0