塔婆
とうば
名詞
標準
stupa
文例 · 用例
墓前花堆うして香煙空しく迷う塔婆の影、木の間もる日光をあびて骨あらわなる白張燈籠目に立つなどさま/″\哀れなりける。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
彼はそこを出て、更に麻布の寺へ追ってゆくと、おまきの墓の前には新しい卒塔婆が雨にぬれているばかりで、そこらに人の影も見えなかった。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
焼山について休んだ処で、渋茶を汲むのはさだめし皺くたの……然ういへば、来る道の阪一つ、流を近く、崖ぶちの捨石に、竹杖を、ひよろ/\と、猫背へ抽いて、齢、八十にも余んなむ、卒塔婆小町を正で見る婆さんが、ぼやり、うつむいて休んでゐた。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
小町は美人であつたが卒塔婆小町の悲境に落ちました。
— 幸田露伴 『運命は切り開くもの』 青空文庫
」 はじめ、靄の中を、此の三|人が來て通りすがつた時、長いのと短いのと、野墓に朽ちた塔婆が二|本、根本にすがれた尾花の白い穗を縋らせたまゝ、土ながら、凩の餘波に、ふは/\吹き送られて來たかと思つた。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
…… 冷い石塔に手を載せたり、濕臭い塔婆を掴んだり、花筒の腐水に星の映るのを覗いたり、漫歩をして居たが、藪が近く、蚊が酷いから、座敷の蚊帳が懷しくなつて、内へ入らうと思つたので、戸を開けようとすると閉出されたことに氣がついた。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
塔婆、石碑の影もない、墓の根に、ただ丘に添って、一樹の記念の松が、霧を含んで立っている。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
桃色の小枕ふっくりと媚かしいのに、白々と塔婆が一基(釈玉)――とだけ薄りと読まれるのを、面影に露呈に枕させた。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
作例 · 標準
お盆の時期には、お墓に塔婆を立てて供養する。
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このお寺には、古い塔婆がたくさん立っている。
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先祖の供養のために、新しい塔婆を用意した。
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標準
wooden grave tablet
作例 · 標準
亡くなった人のために、塔婆を立てて弔う。
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塔婆には、故人の戒名や没年月日が記されている。
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境内の塔婆が風で倒れないように固定した。
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