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包蔵

ほうぞう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
containing
文例 · 用例
公園にうず高く落ち敷く落葉、落ちる前の乾燥した黄褐色の木の葉を盛り上げた深い森林――この際、彼には何か神秘的な特殊性を包蔵する境区として結局はこの境区の何処かに彼の一寸ものに触れれば吼え出し相な頭の熱塊を溶解してしばらく彼の身心の負担を軽くして呉れる慰安の場所もあるように思えた。
岡本かの子 伯林の落葉 青空文庫
それはとにかく、暑い国の夏の夕凪は、その肉体的効果から見ればたしかに、ベート・ノアルであるが、しかしそれが季節的自然現象であるだけにかなりに多彩な詩的題材を豊富に包蔵していることも事実である。
寺田寅彦 夕凪と夕風 青空文庫
無限に大きい容器は何物をも包蔵しない。
寺田寅彦 変った話 青空文庫
そういう意味で私は、「春雨」も「秋風」も西洋にはないと言うのである、そうして、こういう語彙自身の中に日本人の自然観の諸断片が濃密に圧縮された形で包蔵されていると考えるのである。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
地殻的構造の複雑なことはまた地殻の包蔵する鉱産物の多様と豊富を意味するが、同時にまたある特殊な鉱産物に注目するときはその産出額の物足りなさを感じさせることにもなるのである。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
日本における植物界の多様性はまたその包蔵する動物界の豊富の可能性を指示するかと思われる。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
源氏物語や枕草子などをひもといてみてもその中には「日本」のあらゆる相貌を指摘する際に参考すべき一種の目録書きが包蔵されている事を認めることができるであろう。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
彼はなお、もし物質に最小限がなければ、最小なものでも無限を包蔵し、従って微分と総和の区別がなくなるという哲学者流の議論をしている。
寺田寅彦 ルクレチウスと科学 青空文庫
作例 · 標準
彼の穏やかな微笑みの裏には、燃えるような情熱が包蔵されている。
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この古い土地には、まだ誰も知らない歴史的な遺産が包蔵されている可能性がある。
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言葉の一つひとつに、発話者の深い思慮が包蔵されているのを感じた。
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