貴公
きこう
代名詞
標準
you (primarily used by males when addressing their male equals or inferiors)
文例 · 用例
向うより勢いよく馳せ来る馬車の上に端坐せるは瀟洒たる白面の貴公子。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
」 と問えば、 若侍の一人が「ウン兼々承知致す」T「変っとるそうな」 進藤会心の笑い「貴公等未だ御存知ない。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
その事では厶らぬわ、喃、貴公達、T「御存じで厶ろう 此村大吉?
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
四 をぢさんは歸途に本郷の友達の家に寄ると、友達は自分の識つてゐる踊の師匠の大浚ひが柳橋のあるところに開かれて、これから義理に顔出しをしなければならないから、貴公も一緒に附合へと云つた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
ヴァン・ダイクの画の、女の顔でなく、貴公子の顔に似た顔をしています。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
みすぼらしい茶の背広に、間に合わせらしい不調和な赤ネクタイを締めていながらも、それこそ新劇の二枚目かと思われる、生白い貴公子然たる眼鼻立の青年であったが、それが今更のようにビックリして純真らしい、茶色の瞳を大きく見開き、薄い、小さな唇をポカンと開いた姿は、一層ういういしい子供らしい恰好に見えた。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
卵殻もどきの貴公子の微笑と 遅鈍な子供の白血球とは、 それな獣を怖がらす。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
其の一の、和蘭館の貴公子と、其の父親の二人が客で。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
作例 · 標準
「貴公のような腕の立つ剣士と相まみえることができ、剣客としてこれ以上の誉れはない」
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「案ずるな、貴公。この程度の窮地、我ら二人の力を合わせれば容易く切り抜けられるはずだ」
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王立騎士団の長は、若き新兵の目を見据えて「貴公の覚悟、しかと受け取った」と力強く頷いた。
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「ほう、貴公が噂に聞く名探偵か。私の招待に応じるとは、なかなかの胆力をお持ちのようだ」
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