路次
ろじ異読 ろし
名詞
標準
way
文例 · 用例
路次|角の電柱に懸かつた医者の広告板なのだが、その姓をどう読んでいいか分らなかつた、そのまはりに蛾が沢山、それを照明してゐる電燈のまはりにも、とまつたり飛んだりしてゐる。
— 中原中也 『夏の夜の話』 青空文庫
不知不識其方へと路次を這入ると道はいよいよ狭くなって井戸が道をさえぎっている。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
)ぽけっとに手を突込んで路次を抜け、波止場に出でて今日の日の魂に合ふ布切屑をでも探して来よう。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
高い煉瓦塀にせばめられた暗い路次を通り拔けて、K街の大通へ出ると、街燈の鈍い光の中に客待ちしてゐた五六人の支那人の俥引達がばらばらと二人の側へたかつて來た。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
半町程も戻つたかと思ふと、女は私の少しも氣附かなかつたまつ暗な、狹い路次を左手へ曲つた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
が、女は默りこんだまま斜に横町を渡り過ぎて、また向う側の暗い路次へはいつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
傍の窓をあけて上氣した顏を冷しながら暗いそとを見てゐると、一|間ばかりの路次を隔ててすぐ隣の家の同じ二|階の窓から、鈍い巷の雜音と入れ交つてチヤラチヤラチヤラチヤラと聞き馴れない物音が聞えて來た。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
その意味で、狹い路次の奧にあつた、木造の、あのささやかな洋館は日本麻雀道のためには記念保存物たる價値を持つてゐるかも知れない。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
作例 · 標準
「もし道に迷うようなことがあれば、路次で誰か地元の人に聞いてみるといいですよ」と親切な宿の主人が教えてくれた。
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参勤交代の路次において、大名行列が宿泊する本陣の準備で宿場町はさぞ大わらわだったことだろう。
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旅の路次で偶然出会った行商人と意気投合し、そのまま隣町まで道中を共にすることになった。
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