五彩
ごさい
名詞
標準
the five colours: green, yellow, red, white and black
文例 · 用例
まばゆい五彩の光を放つてゐるきつちり合つた二枚貝である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
帰路の駒ヶ岳には虹が山腹にかかって焼土を五彩にいろどっていた。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
大都市の冬に特有な薄い夜霧のどん底に溢れ漲る五彩の照明の交錯の中をただ夢のような心持で走っていると、これが自分の現在住んでいる東京の中とは思えなくなって、どこかまるで知らぬ異郷の夜の街をただ一人こうして行方も知らず走っているような気がして来た。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
また美しい五彩の花形模様のぐるぐる回りながら変化するものもあった。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
それにもかかわらず、美しい五彩の簑を纏うた虫の心象だけは今も頭の中に呼び出す事が出来る。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
つくづく見れば羽蟻の形して、それよりもやや大なる、身はただ五彩の色を帯びて青みがちにかがやきたる、うつくしさいわむ方なし。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
(飛行機に残つたのは僕、 バットの空箱を蹴つてみる)三歳の記憶縁側に陽があたつてて、樹脂が五彩に眠る時、柿の木いつぽんある中庭は、土は枇杷いろ 蝿が唸く。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
電気か、瓦斯を使うのか、ほとんど五彩である。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
作例 · 標準
伝統的な陶磁器に施された五彩の鮮やかな絵付けが、展示室のライトに映えている。
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仏教儀式で使われる五彩の旗が、青空の下で風になびいてパタパタと音を立てている。
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秋の山々が五彩に彩られ、まるで一幅の壮大な絵画のような美しさを見せている。
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