仁恕
じんじょ
名詞
標準
benevolence
文例 · 用例
大任に膺ること、三十一年、憂危心に積み、日に勤めて怠らず、専ら民に益あらんことを志しき、と云えるは、真に是れ帝王の言にして、堂々正大の気象、靄々仁恕の情景、百歳の下、人をして欽仰せしむるに足るものあり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
葬祭の儀は、漢の文帝の如くせよ、と云える、天下の臣民は哭臨三日にして服を釈き、嫁娶を妨ぐる勿れ、と云える、何ぞ倹素にして仁恕なる。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
一青年が力を假し車を推したのは、所謂惻隱の心とでも云はうか、仁恕の心とでも云はうか、何にせよ或心の發動現象で有つて、儒家者流に之を賞美するには値せずとするも、其の行爲たるや決して不良でも無く、兇惡でも無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
一青年が力を貸して車を押したのは、いわゆる思い遣りの心とでも言おうか、仁恕の心とでも言おうか、何にせよ或る心の発動現象であって、儒学者的に称賛するには値しないが、その行為は決して不良でもなく凶悪でもない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
仁恕の二字は同じように成立っている。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
しかし、もちろん純白でも無く純黒でも無く、赤も雑り青も雑り、五色が錯雑して斑な色となるように、小善・不小善・微清・微濁・小忠・小不忠・微恕・不仁恕、一局の拙碁が黒白相乱れて終に佳いところ無く、一幅の悪画の赤青いたずらに用いて神気無いのが、実に普通凡人の実態である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
彼が菅茶山に与ふる書を読むに其邦君の仁恕なるを称し且曰く天下之士誰不被其国恩若襄則可謂最重矣と。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
彼の母児玉氏は、賢にして婦道あり、姑に事うる至孝、子を教ゆる則あり、仁恕勤倹、稼穡の労に任じ自から馬を牧するに至る。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の行動は、すべての存在に対する深い仁恕によって導かれていた。
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その指導者は、その仁恕と公正さで称賛された。
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困難な時でさえ、彼は仁恕を保ち、より恵まれない人々を助けた。
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