菌種
きんしゅ
名詞
標準
bacterial strain
文例 · 用例
毎々言ふことだが、製作部は菌種の改良に、いつたい全力をあげてゐるのかい。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
参考書もいづれもつと眼を通すつもりですが、例へば、特定の椎茸菌種を、営利業者の立場で宣伝するといふやうなことはしたくないんです。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
では、もし僕が、当会社の宣伝を専ら引受け、場合によつては、菌種の販売に努力するといふ条件ならどうでせう?
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
当会社のオガクズ式菌種は、もともと権威のある筋に、一切の研究を委託してゐるので、責任のない従来の原始的何々式とはまつたく性質を異にしたものです。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
僕としては、現在の菌種のどれを使つても、まづこゝまでは利益があがるといふ計算をお示ししたわけです。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
算盤をちやんと持つてみて、所用土地面積、ホダ木の原価、手間賃、菌種と植込器具の代金、そいつをすつかり見積つてみてだ、さて、椎茸の平均収量と市場相場とをにらみ合せ、これならよしといふところで、腰をあげたいんだ。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
オガクズ式の弱点は、百も承知なんですが、しかし、現在問題はそこに在るんぢやなくて、たとへ、オガクズ式でなくても、クサビ式の、比較的、優秀な菌種を以てしても、一旦、冷却した椎茸栽培熱を、再び農民の間に燃えあがらせることはむづかしい、といふ点なんです。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
ノロミ それが、さうはいかないと申すのは、先日来、一旦、大量に註文して来た菌種を、ちよつと見合せたいと言つてよこした村が二、三あるのです。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫