胸骨
きょうこつ
名詞名詞-の形容詞
標準
breastbone
文例 · 用例
筋だらけの両の手の指を硬くこわばらせ、その指先で、寝衣の襟から出たこつこつの咽喉骨や胸骨のあたりを小刻みに顫えながら押える。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
式作法は稲荷の兄いに教わったかも知れねえが、あの度胸骨と腕っ節は、まさか教わりゃしねえだろうねえ。
— 菊池寛 『入れ札』 青空文庫
それから手でもって、胸骨を、まるで蓋をとるような塩梅で外した。
— 海野十三 『人体解剖を看るの記』 青空文庫
その上に、血にまみれたガーゼを二枚かけ、横に置いてあった障子のような胸骨と肋骨と一体になったものを、その上に置いた。
— 海野十三 『人体解剖を看るの記』 青空文庫
防弾チョッキの裏は、真綿で蔽ってあったが、よく調べてみると、丁度胸骨の当るところに、小さなポケットがついていた。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
と、支那服の手が、その溢れ出た臓腑をかき分けて、胸骨の間に辷り込んで、二三度胸壁を指さきで抉ぐると、綺麗に二つの肺臓がはがれて、肝臓や胃袋などと一緒くたに濡板の上に掻き出された。
— 里村欣三 『放浪の宿』 青空文庫
それを詳しく云うと、合わせた形がちょうど二の字形をしていて、その位置は、甲状軟骨から胸骨にかけての、いわゆる前頸部であったが、創形が楔形をしているので、鎧通し様のものと推断された。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
実に意外千万にも、その胸骨には縦に刻まれている、異様な文字があったのである。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
医者は、患者の胸骨に圧力をかけて診察した。
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激しい運動中に、胸骨を打ってしまい、しばらく痛みが続いた。
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心臓手術では、胸骨を一時的に開く必要がある。
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「痛っ!胸骨あたりを打っちゃったみたい。」
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