木地
きじ
名詞
標準
grain (of wood)
文例 · 用例
その隣りは木地屋である。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
木地屋から聞こえて来る尺八は宗さんのひまでいる証拠である。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
やがてまた例の木の丸太を渡るのじゃが、さっきもいった通り草のなかに横倒れになっている木地がこうちょうど鱗のようで、譬にもよくいうが松の木は蝮に似ているで。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
一筋の木目も無いばさばさした淡黄色いくぬぎの切り口には、わずかに汗の様な、うるおいが滲んで居るばかりであったけれど、ところどころに交る女松の木地などには、たらたらと赤黄色い脂が流れて居るのであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
……いかにや、年ふる雨露に、彩色のかすかになったのが、木地の胡粉を、かえってゆかしく顕わして、萌黄に群青の影を添え、葉をかさねて、白緑碧藍の花をいだく。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
あの※々として芸術|三昧に飛揚して没せた親友の、音楽が済み去ったあとで余情だけは残るもののその木地は実は空間であると同じような妙味のある片付き方で終った。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
かの女は、人の眼に立たぬところで、河原柳の新枝の皮を剥いて、『自然』の素の肌のやうな白い木地を噛んだ。
— 岡本かの子 『川』 青空文庫
友達のフェルナンドが設計して呉れたモダニズムの室内装飾具は素っ気ないマホガニーの荒削りの木地と白真鍮の鋭い角が漂う闇に知らん顔をして冷淡そのものを見るようだ。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
作例 · 標準
このテーブルは、木目が美しいナラの木地をそのまま活かしている。
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職人さんは、木地の向きを考えて丁寧に彫刻を施していた。
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木地の風合いを生かしたインテリアは、部屋を温かい雰囲気にしてくれる。
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標準
unlacquered woodwork
作例 · 標準
漆塗りの前に、まずは木地の表面を滑らかに整える。
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このお椀は、まだ木地のままだから、これからどんな色に塗ろうか迷う。
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昔ながらの木地細工の技術は、今も大切に受け継がれている。
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標準
roughly cut wood for carving or lathing
作例 · 標準
彫刻家は、大きな木の塊から作品の木地を削り出していた。
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ロクロで丸い木地を挽く作業は、熟練の技が必要だ。
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この木地を使って、来週から新しい仏像を彫り始める予定だ。
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