穏便
おんびん
形容動詞名詞頻度ランク #44065 · 青空 161 例
標準
gentle
文例 · 用例
そこで、会社のほうでは穏便がいいというので、むろん片手落ちの裁判だけれど、私が因果を含められて、雇を解かれたのさ」 白糸は身に沁む夜風にわれとわが身を抱きて、「まあ、おきのどくだったねえ」 渠は慰むる語なきがごとき面色なりき。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
就いてはあとの始末でござるが、どういうふうに取り計らうのが一番|穏便でござろうかな」 相談をかけられて、槇原もかんがえた。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
お兼は、先ず、お君を追い出す様な処置は残酷だと主張することによって守蔵に対する自分の位置を権威づけ、そして娘の縁談を想って、安二郎の家風に傷がつかぬ様に、事穏便に秘密にしてしまわねばならぬと意見を述べた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
浅野弾正大弼長政は中々硬直で、場合によれば太閤殿下をも、狐に憑かれておわすなぞと罵ることもある程だが、平日は穏便なることが好きな、物分りの宜い人であるから、氏郷贔負では有るが政宗にも同情を吝む人では無い。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
己に毒薬を装らせたし、ばれかかったお道さんの一件を、穏便にさせるために、大奥方の計らいで、院長に押附けたんだ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
前川さんは、穏便主義でお姉さんは、志操堅固なんですもの。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
「それに、お姉さんを、心では二っちも三っちもないほど、好きんなっていながら、いつまでも穏便主義でやろうなんて、ムリだわ。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
妻が穏便じゃないんですから、僕も平和第一、安全第一の常識を棄てることにします。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
標準
without fuss