千入
ちしお
名詞
標準
soaking in dye innumerable times
文例 · 用例
大神、尊を疑わせられ、千入の靱を負い、五百入の靱を附け、また臂に伊都之竹鞆を取り佩き、弓の腹を握り、振り立て振り立て立ち出で給うと、古事記に謹記まかりある。
— 国枝史郎 『弓道中祖伝』 青空文庫
千代ちやんひどく不快でもなつたのかい福や薬を飲まして呉れないか何うした大変顔色がわろくなつて来たおばさん鳥渡と良之助が声に驚かされて次の間に祈念をこらせし母も水初穂取りに流し元へ立ちしお福も狼狽敷枕元にあつまればお千代閉ぢたる目を開らき。
— 樋口一葉 『闇桜』 青空文庫
旅籠、旅籠で割部屋を所望致せしは幸い相客の中に首なき男もがなとの念願から」 と、無敵は語り終わって「――貴公はさぞお嗤いであろう」 打ちしおれていた。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
そしてうちしおれておおせになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
身のまわりに就いても、いろいろとご不自由のことがあるらしく、ことしの夏、お友達と海へ泳ぎに行く約束をしちゃったとおっしゃって、それでも、ちっとも楽しそうな様子が見えず、かえって打ちしおれて居られて、その夜、私は盗みをいたしました。
— 太宰治 『燈籠』 青空文庫
ちょうどこのとき、わたしの快い夢を破って、しずかにドアのきしむ音が聞え、やがてうちしおれた老看守風間丈六が、腫れぼったい瞼を暗い灯ににぶく光らせながら、悄然と入口に立ち現われた。
— 大阪圭吉 『灯台鬼』 青空文庫
いたましく打ちしおれたような玉藻のすがたが、兼輔の眼には更に一段のあでやかさを加えたようにも見られた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
彼女はこの昔の友に対して、過去の罪を悔むような打ちしおれた気色をみせた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
作例 · 標準
この美しい絹は、幾度も千入を繰り返してこの色になったそうだ。
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千入によって染め上げられた着物は、深い味わいがある。
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千入の手間を惜しまず、職人は最高の作品を生み出す。
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