硬骨
こうこつ
名詞
標準
bone
文例 · 用例
貧乏のうちは硬骨なのが金持ちになって急に軟化するようにともかくも軟化しそうである。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫
硬骨漢汲黯が退いた後は、帝を取巻くものは、佞臣にあらずんば酷吏であった。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
片意地でさばけないところはあるにせよ、確かにまれに見る硬骨の士であることは疑いないと陵は思っていた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
お隣りの「白鳥の間」には、前から硬骨漢がそろっていて、助手さんたちに人気のある固パンさんなどは、その「白鳥の間」にいたたまらなくなって、こちらの「桜の間」に逃げて来たような按配でもあったのだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
今ならこんな専制的命令が行われるはずもなく、そういう場合学生は聯合して示威運動でもする処だが、当時の学生は尚だそういう政治運動をする考がなく、硬骨連が各自に思い思いに退校届を学校へ叩きつけて飛出してしまった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
貴族院第一の硬骨と云われた唐沢が、あのザマだと、世間から嘲笑されることを考えておくれ。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
或新聞紙は貴族院第一の硬骨を以て、称せらるゝ唐沢男爵に、そうした卑しい事のあるべき筈はないと、打消した。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
縦令、それが娘自身の発意であるにしろ、男子として、殊に硬骨な父として、どんなに苦しい無念なことであろうかと思った。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
レントゲン写真には、彼の頑丈そうな硬骨がはっきりと写っていた。
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魚をさばく時は、鋭い硬骨で手を切らないように注意しなければならない。
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化石として残っているのは、多くの場合、生体の硬骨の部分である。
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標準
firmness (of character)
作例 · 標準
彼は組織の腐敗を許さない硬骨の精神を持っており、上司にも臆せず意見する。
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どんなに厳しい状況にあっても、彼は己の硬骨を貫き通した。
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彼の言葉の端々には、長年の苦労で培われた硬骨の響きがある。
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