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恍惚

こうこつ
名詞副詞-と形容詞-たる頻度ランク #26169 · 青空 1196
1
標準
ecstasy
文例 · 用例
宗教に入つて、尠くも朝と夕方に、帰依する気持があれば、謙譲は持続しやすく、さうであれば、詩的恍惚もミツチリと感じられ、漸次に味の深いものが、生れるやうになる筈だと思つた。
中原中也 詩壇への抱負 青空文庫
何故ならば、芸術の存在理由は芸術自身の裡にあること、恰も塩ッからいものが塩ッからく、砂糖が、甘いが如きものであり、恍惚恍惚であれ、恍惚は直接|他に伝達出来るものではなく、恍惚の内部がよく感取され、即ち他の恍惚内部との相関関係に於て僅かに暗示・表現することが出来るに過ぎないから。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
恍惚としていた時に雨を侵す傘の音と軽い庭下駄の音が入口に止んで白い浴衣の姿が見えた。
寺田寅彦 やもり物語 青空文庫
外へ出て見ると月は高い、槍ヶ岳は大海から頭をのそりと出す烏帽子岩のようで、雪の白条は岩の上へ鴎が糞を落したようだ、自分は恍惚として、今山の巓に立っているのか、波の寄る渚を歩いているのかと、惑った、夜の自然は一切を平等にして、山とか海とかに仮現する異性を失わせる。
小島烏水 奥常念岳の絶巓に立つ記 青空文庫
何物かに酔うて恍惚とした情熱にわれを忘れたい。
――歪んだポーズ 時代色 青空文庫
こういう一種の恍惚感に浸って私はまた、茶店の美少年の前を手を振って通り、家の中二階へ戻る。
岡本かの子 桃のある風景 青空文庫
この人はこの正直さでこゝまで立身したのだ と富沢は思ひながら恍惚として旗をもったまゝ校長を見てゐた。
宮沢賢治 大礼服の例外的効果 青空文庫
科学者のM君は積分的効果を狙って着実なる戦法をとっているらしく、フランス文学のN君はエスプリとエランの恍惚境を望んでドライブしているらしく、M夫人の球はその近代的闊達と明朗をもってしてもやはりどこか女性らしいやさしさたおやかさをもっているように見えた。
寺田寅彦 ゴルフ随行記 青空文庫
作例 · 標準
素晴らしい演奏を聴き終えた後、会場はしばし恍惚とした空気に包まれた。
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絶景を前にして、彼女は言葉を失い、ただ恍惚として立ち尽くしていた。
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成功の余韻に浸りながら、彼は恍惚の表情でシャンパングラスを傾けた。
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2
標準
senility
作例 · 標準
祖父は最近、恍惚の気が見られるようになり、同じ話を何度も繰り返す。
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かつての厳格な面影はなく、恍惚として窓の外を眺める日々を送っている。
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老いによる恍惚は、周囲の家族にとっても受け入れがたい現実であった。
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