筋目
すじめ
名詞名詞-の形容詞
標準
fold
文例 · 用例
霧はフツ、フツと渦巻く、偃松に白く絡んで、火事場の烟でも立つように、虚空を迷っている、天幕の屋根の筋目から仰ぐと、暗灰色の虚空が壁のように狭くなって、鼻の先に突っ立っている、雨と知りながらも、手を天幕の外へ出すと、壁から浸染み出る小雨に、五本の指が冷やりとする、眼がやっと醒める。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
待ちに待った朝は来た、朝がいかなる方面から、いかに忍び足に寄って来て、一秒ずつ額を白くしたかは徹夜凝視しても解らない、夜と朝の筋目が判然と目立つほどなら、地球の緯度線が草鞋の爪先に引っかかるわけである、しかも争う可らざるは朝の神秘なり、一たび臨むとき、木偶には魂を、大理石には血を与る。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
平常無事の際も、非常危急の場合も、落付いて物事の筋目を見究め、同時に自分の心の動きを観察して行かなければいけません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
きちん、と手際よく、鋤き耕やされて筋目正しくならされた岱赭色の土の面の露霜がとけて、もやもやとした白い水気が、幾条も幾条も立ち初めて太陽の面を掠めたり、斜な光線にからんだりする。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
四条河原町を上へ二筋目を東へはいると、「と一」という甘党の店がある。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
人間性の自然から、独創力から、純粋のかんから、物事の筋目を見つけて行かうとする自分のやり方がいかに旧套に捉はれ、衒学にまなこが眩んでゐる世間に容れられないかを、ことごとく悟つた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
(武家義理物語、巻一の一、我が物ゆゑに裸川) 義理 義理のために死を致す事、これ弓馬の家のならい、むかし摂州伊丹に神崎式部という筋目正しき武士がいた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
この中老の女とて終始、子供のためを想うとか幼なごゝろを飽くまで労るとかそういう筋目の徹った性質ではございません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
スラックスの筋目がピシッと通っていると、仕事ができる印象を与える。
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折り紙の筋目を丁寧につけるのが、作品を綺麗に仕上げるコツだ。
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長年愛用している革の手帳には、使い込んだ証の深い筋目がついている。
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標準
lineage
作例 · 標準
彼は筋目の正しい家の出身で、幼い頃から礼儀作法を叩き込まれた。
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筋目を重んじる古い名家では、結婚相手の身元調査も慎重に行う。
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自分のルーツを辿る旅に出て、家系の筋目を明らかにしたいと考えた。
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標準
reason
作例 · 標準
話の筋目がどうしても合わない、何か隠していることはないか?
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筋目を立てて交渉に臨まなければ、手強い相手には通用しないだろう。
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物事の筋目を見極める冷静な判断力が、今のリーダーには求められる。
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標準
relation
作例 · 標準
恩師との筋目を大切にし、正月や盆の挨拶は欠かさないようにしている。
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彼とはあくまで仕事上の筋目があるだけで、個人的な付き合いはない。
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社会人として、筋目を通した退職の手続きをすべきだと教わった。
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