楽士
がくし
名詞
標準
musician
文例 · 用例
午後十一時半に閉ねる活動写真館から五色のターバンを巻いた楽士達が通用門から出る時刻であった。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
我々がその半生を音楽の教養に費していたら、いまごろはへたな楽士くらいにはなつていたかもしれぬが、決して一人まえの監督はできあがつていないはずである。
— 伊丹万作 『映画と音楽』 青空文庫
自分で一々オーケストラの前へ飛び出して行つたり、楽士に注文をつけたりする必要はない。
— 伊丹万作 『映画と音楽』 青空文庫
最近「気まぐれ冠者」という写真を作つてその音楽の吹込みをしたとき大阪から来た楽士の中に混つて毛谷平吉氏がバイオリンを弾いている姿を見かけて、私はむかし懐しい想いをしたことであつたが、同氏の風貌は十数年以前と少しも変つていなかつた。
— 伊丹万作 『私の活動写真傍観史』 青空文庫
丁度、紫陽花の中から楽士たちのタンゴが始まり出したときである。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
彼はフィンに染った眼もとで、紫陽花の上で輝く楽士のトランペットを眺めながら、パリの上流のサロンに出入している人物は、人前でも塩野のような流儀の挨拶をするのが習慣であろうと思った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
そこで、楽士をしていると云う栗山に逢つた。
— 林芙美子 『淪落』 青空文庫
楽隊がいらんごとになってしもうて、お前二階で遊んでおんなさるが」と云うことであったが、市内になってしまったとは云っても、郊外らしい活動館まで、トオキイになってしまっては、楽士さんもなかなか骨なことであろう。
— 林芙美子 『落合町山川記』 青空文庫
作例 · 標準
「宮廷の楽士たちが奏でる優雅なリュートの音色が、静かな回廊に響き渡った。」
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「中世の物語に出てくるような、各地を旅して歌を届ける楽士に憧れていたんだ。」
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「楽士たちの息の合ったアンサンブルに、満席の会場からは惜しみない拍手が送られた。」
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