野性
やせい
名詞頻度ランク #29436 · 青空 507 例
標準
wildness
文例 · 用例
芥川君の如くインテリ型の秀才肌で、文明人の纖細な神經から、社交的の禮節にのみ氣を疲らして居た人にとつて、室生君の自然兒的な野性や素朴性やは、たしかに痛快な驚異であり、英雄的にさへ見えたのだらう。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
(當時の室生君は、今よりもずつと甚だしく野性的であつた。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
)一方また室生君の方では、自分で深くその野性を羞恥して居り、常に「教養ある紳士」といふやうなことをイデアにして居たので、教養や趣味性の上で文化的にレフアインされた芥川君が、世にも珍しく理想の人物に思はれたのである。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
しかし實際言へば、芥川君の僕に對する實の興味は、やはり室生君の場合と同じく、僕の氣質の中の野性的直情にあつたのだらう。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
その誇張が新野性主義の指標に適っていて賑やかできびきびしている。
— 岡本かの子 『街頭』 青空文庫
しかし僕の都會的な趣味性格と、牧水氏の田園的な野性とは、どこかで食ひちがふところがあるらしく、お互に好意と敬愛とを持ちながら、眞に氣心まで打ち解ける機會がなかつた。
— 萩原朔太郎 『追憶』 青空文庫
何よりも君は、自分の無學を恥ぢ、野性を恥ぢ、文明の禮に習はないのを恥ぢてゐた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
酒が、あらゆる場合に於て人間の野性を暴露し、先祖の自然獸にまで我々を逆行させるといふことを、君は自ら最もよく自覺してゐた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
作例 · 標準
都会育ちの彼だが、時折見せる鋭い眼光にはどこか抗えない野性が宿っている。
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山中でキャンプをしていると、眠っていた自分の中の野性が目覚める感覚がある。
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そのロック歌手のパフォーマンスは、計算されていない爆発的な野性に満ちていた。
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