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いで湯

いでゆ
名詞
1
標準
hot spring
文例 · 用例
其の人を解かずして其の家庭を解くは、火を見ないで湯を論ずるようなものである。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
いま端然と坐つてゐる女が、衣服を脱いで湯船にひたるとき、横川氏の批評ではその作品は『観者の感覚や情緒を揺り動かし、多くの人々にはこの作品の前で甘美な優れた音楽を聴いた時に、経験する高度な感情の喚起を経験したに違ひない――』といはせ小倉氏を指して『近代的な明朗主義』であると断じてゐるのである。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
なにしろ午前二時という頃だから、おそらく誰もはいっている気遣いはないと思って、僕は浴衣をぬいで湯風呂の前へすたすたと歩いて行くと、大きい風呂のまん中に真っ白な女の首がぼんやりと浮いてみえた。
岡本綺堂 五色蟹 青空文庫
戸外に逃げ出した寒さを拂はうと急いで湯殿へ駈けつけてまた驚きました。
伊豆西海岸の湯 樹木とその葉 青空文庫
たぎり沸くいで湯のたぎりしづめむと病人つどひ揉めりその湯を湯を揉むとうたへる唄は病人がいのちをかけしひとすぢの唄上野の草津に來り誰も聞く湯揉の唄を聞けばかなしも 十月十九日 降れば馬を雇つて澤渡温泉まで行かうと決めてゐた。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫
眞裸體になるとはしつつ覺束な此處の温泉に屋根の無ければ折からや風吹きたちてはらはらと紅葉は散り來いで湯のなかに樫鳥が踏みこぼす紅葉くれなゐに透きてぞ散り來わが見てあれば二羽とのみ思ひしものを三羽四羽樫鳥ゐたりその紅葉の木に 夜に入ると思ひかけぬ烈しい木枯が吹き立つた。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫
たぎり沸くいで湯のたぎりしづめむと病人つどひ揉めりその湯を湯を揉むとうたへる唄は病人がいのちをかけしひとすぢの唄上野の草津に来り誰も聞く湯揉の唄を聞けばかなしも十月十九日。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫
真裸体になるとはしつゝ覚束な此処の温泉に屋根の無ければ折からや風吹きたちてはらはらと紅葉は散り来いで湯のなかに樫烏が踏みこぼす紅葉くれなゐに透きてぞ散り来わが見てあれば二羽とのみ思ひしものを三羽四羽樫鳥ゐたりその紅葉の木に 夜に入ると思いかけぬ烈しい木枯が吹き立った。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫