甘党
あまとう
名詞頻度ランク #44161 · 青空 26 例
標準
person who prefers sweet things to alcoholic drinks
文例 · 用例
四条河原町を上へ二筋目を東へはいると、「と一」という甘党の店がある。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
お八ツ時分になると、甘党の松島は卓上電話で紅谷から生菓子を取り寄せ、玉露を煎れて呑んでいたが、晩餐には姐さんのためにてんやものの料理が決まって二三品食卓に並び、楽しい食事が始まるのだったが、彼自身は口がきわめて質素で、ひじきや煮豆で済ますのであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
それに生れつきお酒がお嫌いで、大の甘党でおいでになりましたので、私が十歳にもなりました時は、よほど胃のお工合がわるく、保養のためといってよく畑いじりをしておいでになりましたが、そのせいかお顔の色が大変黒くて、眉毛の太い、お眼の切れ目の深い、お口の大きい、武士らしい怖い顔のお方で御座いました。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
私は酒も好きだが、菓子も好きになつた(何もかも好きになりつつある、といつた方がよいかも知れない)、辛いものには辛いもののよさが、甘いものには甘いもののよさがある、右も左も甘党辛党万々歳である。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
砂糖が切符制になつてから、坊守さんが「お砂糖はどうしませう」と訊かれる、「甘いものには縁がありません」と私は答へる、私は辛党、甘党君は私の分まで甜めて下さい!
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
彼は大の甘党で、夜床についてからも、何かしら甘いものを枕頭へ引寄せて、ぽつ/\食べてゐたが、しこたま買ひこんで来る丸ビルの丸菱の甘味は甘いもの嫌ひの晴代には、美味さうには見えなかつた。
— 徳田秋声 『のらもの』 青空文庫
しかし私は、元来どんな境遇にでも満足し得る人間だから、暖い日には海岸を散歩したり、半里ばかり奥にある田辺の町を訪ねて、菓子を買うて来たり(甘党の私は田舎へ行くと、うまい菓子が食べられぬので、いつも弱つた。
— 河上肇 『随筆「断片」』 青空文庫
唯幸いにして日本人は肉が嫌いであったがため、あの支那料理のシュウマイみたようなものを包む代りに、餡の這入った柏餅が製されて、今に至るも五月になれば姿が見られ得るのは、甘党の私などに取って悦ばしい事の一つかも知れない。
— 淡島寒月 『梵雲庵漫録』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日甘党について考えている。
甘党という言葉は日本語で重要だ。
彼は甘党の意味を理解している。
この文には甘党が含まれている。