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織目

おりめ
名詞
1
標準
texture
文例 · 用例
尻に敷いた褥は、可愛らしい高山植物で、チングルマの小さい白花、アカノツカサクラの赤い花などが、絨氈の斑紋になって、浮き上る、焚火の影に、鮮やかな織目を見せる。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
小模様の織目の細かい上等品である。
矢田津世子 鴻ノ巣女房 青空文庫
これは織目の緻密な総レースをつくり出すのである。
矢田津世子 鴻ノ巣女房 青空文庫
ぎんには、そのレースが織目の細かい上等品だということも、小模様が一つ一つコスモスの花だということも、たくさんの襞がふんわりと揺れうごくさまも、ありありと見えるのである。
矢田津世子 鴻ノ巣女房 青空文庫
煖炉棚の上には埃が五|分ほども積っていて、帷幕に触れると、咽っぽい微粉が天鵞絨の織目から飛び出してきて、それが銀色に輝き、飛沫のように降り下ってくるのだった。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
フリーマンは織目の隙から、特殊な貝殻粉を潜り込ましている」と法水が静かに敷物を巻いてゆくと、そこの床には垂直からは見えないけれども、切嵌の車輪模様の数がふえるにつれて、微かに異様な跡が現われてきた。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
闇だけれども蒼い葉の色が二人の着物の織目に染み込む程に宗助を寒がらせた。
夏目漱石 青空文庫
旗振の着るヘル地の織目は、埃がいっぱい溜って、黄色にぼけている。
夏目漱石 虞美人草 青空文庫