目地
めじ
名詞
標準
joint
文例 · 用例
那須野が原へかかつて雨煙が野を籠めて路に塵も無く、一路坦々、砥の如く平らかに矢の如く直くして、目地遙かに人影を見ざる中を、可なりの速力で駛らせると、恰も活動寫眞を觀るが如くに遠くの小さな物が忽ち中位になり、大きくなつて、そして飛ぶやうに背後へ、抛げ遣るが如くに過ぎ失せてしまふのも一種の快味がある。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
多くは手織の麻か盲目地の無尻に同じ股引を穿いたそれ等の服装は、彼の教へてゐるS村の子供とさしたる違ひはなかつた。
— 石川啄木 『道』 青空文庫
心の不安に堪えずして目地を検べ、床を叩き、よろめきながら地下室に踏み込む。
— ――それも一つの性格である―― 『レンズとフィルム』 青空文庫
こころの不安に堪えずして目地を検べ、床を叩き、よろめきながら地下室に踏み込む。
— 中井正一 『物理的集団的性格』 青空文庫
やはり、暗い闇の夜に高知から郷里に向かっての帰途、岩目地というところの低い岡の南側を通るように道がついている。
— 牧野富太郎 『火の玉を見たこと』 青空文庫
なかんずく、錦明宝という剣葉畝目地白覆輪の万年青をなめずらんばかりに大切にし、どこの町端の『万年青合せ』にも必ず持って出かけて自慢の鼻をうごめかす。
— 稲荷の使 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
盲目地の袷に、豆絞りの頬冠りで、懷中に呑んでゐた匕首を拔いて、脅しながら――俺は黒雲五人男の一人だ、岡つ引の家を承知で入つたが、ジタバタすると命が危ない。
— 群盗 『錢形平次捕物控』 青空文庫
障子ノ桟、便所ヤ風呂場ノタイルノ目地、ソレラガスベテ二重ニ見エ、カツ少シズツ歪ンデ見エル。
— 谷崎潤一郎 『鍵』 青空文庫
作例 · 標準
レンガの壁の「目地」に沿って、丁寧にモルタルを塗り込んでいく。
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タイル張りの浴室は、「目地」の部分にカビが生えやすいので掃除が大変だ。
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コンクリートの「目地」から小さな雑草が顔を出しているのを見つけた。
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ウィキペディア
目地 とは、建築物や土木構造物において、少し間隔を空けた部材間の隙間・継ぎ目の部分。とくに、組積みする石・煉瓦(レンガ)・コンクリートブロックの継ぎ目、あるいは仕上に貼るタイルの継ぎ目を指す。目地に充填される建築材料のことを目地材・目地剤または単に目地ともいう。
出典: 目地 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0