支点
してん
名詞頻度ランク #36141 · 青空 30 例
標準
fulcrum
文例 · 用例
槓杆の効用は人の知る通り、昔の力学者が「適当な支点を与えてくれれば地球もころがして見せる」と威張ったのは槓杆の効能を極端に云ったものである、だから適当な槓杆と支点を与えれば虻の力で大象も動く、美人の繊手で横綱も釣上げられる。
— 寺田寅彦 『相撲と力学』 青空文庫
その嘴が長いやっとこ鋏のようになって、その槓杆の支点に当るねじ鋲がちょうど眼玉のようになっている。
— 寺田寅彦 『夢』 青空文庫
空間にあへなき支点を求めて覚束なくも微風に揺られてゐる掻きつき剰つた新蔓は、潮の飛沫のやうだ。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
たとえば手の運動につれて、帽子がある位置に来て、その重心が支点の直上に来るころ、不安定平衡の位置を通るときに、ぐらぐらと動揺したりする、そういう細かいところの急所をちゃんと心得ている。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
しばらく歩いて帰って来て見ると目くぎはもうさされていて、支点の軸に油をさしているところであった。
— 寺田寅彦 『芝刈り』 青空文庫
かくて空間概念は常にそれ自身として、即ち他の概念に従ってではなく空間概念自身を支点として、取り扱われなければならない。
— 戸坂潤 『空間概念の分析』 青空文庫
けれ共有難い事には、此の一二年同じ動くにしても、或る一点の支点だけは不動に確立して居る事を信じられる様になったのは嬉しい。
— 宮本百合子 『動かされないと云う事』 青空文庫
知ってのとおり、弾条で使用する落し金というのは、元来、打附木材住宅(漆喰壁の上に規則的な木配りで荒削りの木材を打ち附ける英国十八世紀初頭の建築様式)特有のものと云われているのだが、大体が平たい真鍮|桿の端に遊離しているもので、その桿の上下によって、支点に近い角体の二辺に沿い起倒する仕掛になっている。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
てこの原理では、支点をどこに置くかが重要だ。
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物理の実験で、棒の支点を探した。
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この重い荷物を持ち上げるには、頑丈な支点が必要だ。
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