音を立てる
おとをたてる
表現動詞-一段
標準
to make a sound
文例 · 用例
風は峡間にどこからともなく漲って来て、樹々の葉は、婆娑婆娑と衣摺れのような音を立てる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
その代り秋風が立ち始めて黍の葉がかさかさ音を立てるころになると世の中が急に頼もしく明るくなる。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
かかとの裏の三角形の鉄片がまず門内の敷石と摩擦してゴリゴリまたゲリゲリとすさまじい音を立てる。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
それで取っ手を回すと同じリズムでキュル/\/\と一種特別な轢音を立てるのであった。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
舌のさきを奥歯にやって、それをかみながら一種の音を立てる癖があった事を思い出す。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
立ちどまってみると、ぼくのからだはぶるぶるふるえて、ひざ小僧と下あごとががちがち音を立てるかと思うほどだった。
— 有島武郎 『火事とポチ』 青空文庫
冬の間頑固にかじり附いて枝を離れず、吹雪にもざわ/\と淋しい音を立てる赤褐色なその廣葉も、小さな嫩芽の追ひ立てを喰つては一たまりもないのだ。
— 有島武郎 『春』 青空文庫
小さい足はよろめいて、二三度可愛ゆい下駄の音を立てるだろう。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
作例 · 標準
例句