禁書
きんしょ
名詞
標準
banning of books
文例 · 用例
其本は日本では徳川時代は禁書となつて居りました。
— 内藤湖南 『日本國民の文化的素質』 青空文庫
過去十数年の間、ひどい時期には、この赤茶色の本は、たとえ一冊でも、徳川時代の禁書のように天皇制権力の目からかくされた。
— 宮本百合子 『生きている古典』 青空文庫
清朝時代には禁書となつて居つたが、その末期には支那志士の間に愛讀されて、種族革命説にかなり大なる影響を與へて居る。
— 桑原隲藏 『蒲壽庚の事蹟』 青空文庫
伝道師等の手に成った訳書も多少日本に伝わったかも知れないが、いわゆる禁書の中に入れられたので未だ影響を与えることにならなかった。
— 三上義夫 『文化史上より見たる日本の数学』 青空文庫
カトリック教会はプトレマイオス体系にあまりにも関係していたので1822年までガリレイ(*原著にはコペルニクスとあるが彼の著作は1冊だけであり、しかも禁書にならなかった。
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫
ガリレイの間違えであろう)の諸著作を禁書から除くことはなかった。
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫
ローマの教会でも追々に反対の気勢が現われ、一六一六年にはガリレイの騒ぎをきっかけとしてコペルニクスの書は禁書の中に入れられた。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
では成田屋さん、お伴させて頂きんしょう」 櫛、こうがい、裲襠姿のままで吉三郎が真ん中、先を成田屋、うしろに主水之介がつづいて、木挽町の楽屋を出た三|挺の列ね駕籠は、ひたひたと深川を目ざしました。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
ウィキペディア
禁書(きんしょ)とは、法律や命令で特定の本の発行・輸入・閲覧・所持を禁止する行為、あるいは禁止された本のことである。歴史上有名な禁書行為としては秦の始皇帝による焚書坑儒、近代のカトリック教会による禁書目録の作成、ナチス・ドイツによる政治的禁書および焚書、大日本帝国による二千冊を越える発禁・削除処分などがあげられる。
出典: 禁書 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0