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松濤

しょうとう
名詞
1
標準
sound of wind rustling in the pine needles (like waves)
文例 · 用例
――それとも、いつそ、思ひきつて、そこからバスに乘つて、小八幡か酒匂の方まで行つて見ようか、松濤園の下あたりまで……」「……ドレスや下着も、靴だつて、要心に、その中に入れて來たんだから、日光浴なんて止めにして、散歩に變へても好いけれど、着ることが出來ないわ。
牧野信一 痴日 青空文庫
自在かぎに懸れる鐵瓶に、燗徳利入れて、薪を加ふれば、やがて松濤起りて、酒香座にほどばしる。
大町桂月 冬の榛名山 青空文庫
千鶴子の手紙では別別に行く客の先方に与える迷惑を考え、その近くにある松濤の公園で待ち合せてからにしたいとの事だったので、白い標示札を見つけて彼は中に這入った。
横光利一 旅愁 青空文庫
矢代は千鶴子に手紙を出してから、暫くの問を隔いたある日の午後、彼女と、また松濤の公園で東野の宅へ行く前に待ち合せた。
横光利一 旅愁 青空文庫
」 彼は尖塔を眺めているうちに、ふと傍に並んでいる千鶴子が松濤の木椅子の上で洩した言葉を思い出した。
横光利一 旅愁 青空文庫
「君はさっき松濤で、何んだかしら恐いと仰言ったが、別に恐れる要はないですよ。
横光利一 旅愁 青空文庫
」 矢代がこの城の終末の歴史を告げた直後、こう千鶴子の云った愁いげな松濤の木椅子の上での言葉を、今も彼は思い出したりした。
横光利一 旅愁 青空文庫
」 結納の品定めの日、松濤の木椅子の上でふと洩らしたこのような千鶴子の吐息を思い出し、今も耳近く聞えるように彼が思うのも、千鶴子がどんな意味か分らず洩らした歎息であっただけに、今の自分を考え合せるとはっきりして彼も怖くなった。
横光利一 旅愁 青空文庫
作例 · 標準
静かな夜、庭の松の木から聞こえてくる松濤の音が心地よかった。
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古い寺院には、松濤の音を聞きながら瞑想できる静寂な庭園があった。
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遠くからかすかに聞こえる松濤は、まるで波の音のようにも感じられた。
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