硝薬
しょうやく
名詞
標準
gunpowder
文例 · 用例
自分は常にあの弾丸とあの硝薬とあの毒|瓦斯とそれからあの肉団と鮮血とが、我々人類の未来の運命に、何の位の貢献をしてゐるのだらうかと考へる。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
あわやと抱き留めた惣助は刎倒されて転んだけれども、渠危し、と一目見て、道子と菅子が、身を蔽いに、背より、胸より、ひしと主税を庇ったので、英臣は、面を背けて嘆息し、たちまち狙を外らすや否や、大夫人を射て、倒して、硝薬の煙とともに、蝕する日の面を仰ぎつつ、この傲岸なる統領は、自からその脳を貫いた。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
胸に硝薬のにおいがしたからである。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
またあれば落日の色に、夢|燃ゆる、噴水の吐息のなかに、さらになほ歌もなき白鳥の愁のもとに、いと強き硝薬の、黒き火の、地の底の導火燬き、※オロンぞ狂ひ泣く。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
バクスターが苦心してつくった車に、ガーネットとサービスが、かいならした二頭のラマをつけ、車の上には硝薬、食料、鉄の大なべ、数個のあきだるをのせ、勇みに勇んで左門洞を出た。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
支度もかいがいしく四人は、旋条銃二個、短銃四個、おの二個、硝薬若干、懐中磁石一個、毛布数枚、ゴム製の舟、そして二日分の食物を携帯して、一同の見送りをうけた。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
また硝薬の少ないかれらは硝薬も要求するだろう、諸君はかれらのこの要求が入れられるか」「いや」 とゴルドンは強くいいきった。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
硝薬だけで、弾丸は入っていませんから、ご心配なく、といって安部の手に拳銃をおしつけた。
— 久生十蘭 『予言』 青空文庫
作例 · 標準
古い火縄銃には、黒色火薬、すなわち硝薬が装填されていた。
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花火の製造には、特殊な配合の硝薬が不可欠だ。
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危険物である硝薬の取り扱いには、厳重な管理が必要とされる。
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