世運
せいうん異読 せうん
名詞
標準
destiny of the world
文例 · 用例
これもまた世運時習の然らしむるところであつて、直ちに個人を責むることは出來ないのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
而して徳川氏以前にありては、彼等の思想として余に存するもの甚だ微々たり、徳川氏以後世運の漸く熟し来りたるを以て、爰に漸く、多数の預言者を得て孚化したる彼等の思想は、漸く一種の趣味を発育し来れり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
大小の戦い七十九度、一番槍二十三度、智は天下に鳴っている名将だったが、出世運の悪かった男である。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
しかして社交には智愚貧富の差を免れず、政事には君臣上下の別自ら必要たらざるを得ず、ここにおいて貴族の制を生じ僧族の制を生じ、族制なるものはついに無限の権力をもって公衆に臨む、その社交原則たる左右平等は日に衰縮して上下尊卑の事弊はまた抑うべからず、世運ここに至りていわゆる自由主義なるもの起これり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
ただ世運日に進み事物のようやく複雑に赴くや、明君賢相のつねに出ずるを恃むべからずして、なるべく虐政を防ぐの法を設けざるべからざるに至る、日本において立憲政体の要用は実にこれより起これり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
先生つねに世運の衰替を慨し、かつて二、三子と大道協会なるものを興して儒仏の真理を講ぜんことを計る。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
すでにして世運正に欧化時代に際す、先生ますます回瀾事業の必要を感じ、まさに大いに道を弘めて時弊を匡救せんとす、当時政論の中衰せるに会し、欧化主義に反対して政論を立つるものは自ら政府の敵視するところとなり、政論社会は窃にこの論派の激烈なるを危ぶみ、なお第二期における民権論派を視るがごとくせり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
いま開明の世運に際するも。
— 三宅花圃 『藪の鶯』 青空文庫
作例 · 標準
世運が安定し、ようやく人々が平穏な暮らしを取り戻し始めた。
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「今の世運を鑑みると、平和への道のりはまだ遠そうだ」と識者が溜息をついた。
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世運の変転は激しく、かつての栄華も今や歴史の彼方へと消え去った。
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