澆季
ぎょうき
名詞
標準
frivolous age
文例 · 用例
今の世は仏の末法、聖の澆季、盟誓も約束も最早や忘れておりまする。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
近代は澆季なりと時の人が嘆いたあの戦慄すべき保元平治時代よりもまだまだ今日の芸術界の一部は浅ましい。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
澆季の世は古に復さんよしもなしと、かこち顏なり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
これ全くサンチアゴ大尊者の霊験、世は澆季に及ぶといえどもと、お定まりの文句で衆人驚嘆せざるなし。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
留魂祠、小なりといへども、澆季の世の中に、まことの朋友の道を語るもの也。
— 大町桂月 『南洲留魂祠』 青空文庫
山百合のマルタゴン、黄いろい眼をしたマルタゴン、東羅馬の百合の花、澆季皇帝の愛玩、聖像の香。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
此澆季の世には珍らしい厚い志が嬉しくてツイ飲過して泥の如く酔ひ車上に扶け載せられて旅宿に帰り前後不覚に眠入つた。
— 東海道線 『旅日記』 青空文庫
有王 世は澆季になったと思われまする。
— 倉田百三 『俊寛』 青空文庫