浄界
じょうかい
名詞
標準
sacred ground
文例 · 用例
着想を紙に落さぬともなきも、かく人世を観じ得るの点において、かく煩悩を解脱するの点において、かく清浄界に出入し得るの点において、またこの不同不二の乾坤を建立し得るの点において、我利私慾の覊絆を掃蕩するの点において、――千金の子よりも、万乗の君よりも、あらゆる俗界の寵児よりも幸福である。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
二つのものが純一無雑の清浄界にぴたりと合うたとき――以太利亜の空は自から明けて、以太利亜の日は自から出る。
— 夏目漱石 『幻影の盾』 青空文庫
よくぞこの清浄界を慕い求めて、しばしなりと、われわれの仲間入りをしに来たものよ――と、いとおしさに、よろこんで慶福をわかちあい、いざ共に声を合わせて、讃歌を唱わんものと待ち設けるのも、また当然ではあるまいか。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
この浄界における万象が、ことごとく彼の心に景仰の情を呼び起すものであることも、又彼がそこから、好意の目をもって見守られていることも、今ではだんだん俺にも解ってきている。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
穢土の闇と浄界の闇とを厳めしく境しているのだった。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
作例 · 標準
その寺院は、訪れる者すべてを清める**浄界**であった。
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古来より、神聖な儀式は**浄界**で行われるのが習わしだった。
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「ここは**浄界**だから、静かに拝観しないとね。」
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