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枯淡

こたん
形容動詞名詞-の形容詞名詞
1
標準
elegant simplicity
文例 · 用例
何故かというに、俳句の一般的特色として考えられる、あの枯淡とか、寂びとか、風流とかいう心境が、僕には甚だ遠いものであり、趣味的にも気質的にも、容易に馴染めなかったからである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
そしてこの点が、彼の句を枯淡な墨絵から遠くし、色彩の明るく印象的な西洋画に近くしている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
陽炎や名も知らぬ虫の白き飛ぶ更衣野路の人はつかに白し絶頂の城たのもしき若葉かな鮒鮓や彦根の城に雲かかる愁ひつつ岡に登れば花いばら甲斐ヶ嶺や穂蓼の上を塩車 俳句というものを全く知らず、いわんや枯淡とか、洒脱とか、風流とかいう特殊な俳句心境を全く理解しない人。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
西行を好み、閑寂の静かさを求め、枯淡のさびを愛した芭蕉は、心境の自然として、常に「老」の静的な美を慕った。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
それ故に彼の俳句は、すべての色彩を排斥して、枯淡な墨絵で描かれている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
人々は「さび」や「渋味」や「枯淡」やの老境趣味を愛したけれども、青空の彼岸に夢をもつような、自由の感情と青春とをなくしてしまった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
独り蕪村がこの点で独歩であり、多くの秀れた句を書いているのは、彼の気質が若々しく、枯淡や洒脱を本領とする一般俳人の中にあって、範疇を逸する青春性を持っていたのと、かつ卑俗に堕さない精神のロマネスクとを品性に支持していたためである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
しかし僕も、最近|漸く老年に近くなってから、東洋風の枯淡趣味というものが解って来た。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
作例 · 標準
彼の水墨画には、枯淡の美しさが表現されている。
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茶室のしつらえは、枯淡な趣がある。
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晩年の彼の作品には、枯淡の境地が感じられる。
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