絶体
ぜったい
名詞名詞-の形容詞形容動詞頻度ランク #23708 · 青空 23 例
標準
desperate situation with no escape
文例 · 用例
同時にばたばたと飛び立った胸黒はちょうど真上に覆いかかった網の真唯中に衝突した、と思うともう網と一緒にばさりと刈田の上に落ちかかって、哀れな罪なき囚人はもはや絶体絶命の無効な努力で羽搏いているのである。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
自分の一生を小さい陥穽に嵌め込んでしまう危険と、何か不明の牽引力の為めに、危険と判り切ったものへ好んで身を挺して行く絶体絶命の気持ちとが、生れて始めての極度の緊張感を彼から抽き出した。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
とうとう絶体絶命の暴れ方をしだした。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
「勧進帳」で弁慶が泣くのでも絶体絶命の危機を脱したあとである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
あきらかに善人、女将あるいはギャング映画の影響うけて、やがて、わが悪の華、ひそかに実現はかったのではないのか、そんな大型の証拠、つきつけられては、ばからしきくらいに絶体絶命、一言も弁解できないじゃないか、ばかだなあ、田舎の悪人は、愛嬌あって、たのもしいね。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
良助どんには気の毒ながら、黒田五十五万石の絶体絶命を非人の俺が知った事かえ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
植物や動物が、無知無学なまま生きよう生きようとする切ない努力によって、今日のように美しい形態にまで進化して来たように、能は芸術的に生きよう生きようという絶体絶命の努力のうちに、世間の一切を無視した全くの無知無学のまま今日の程度にまで進化して、まだまだ進化して行きつつ在る舞台芸術である。
— 夢野久作 『道成寺不見記』 青空文庫
絶体絶命の苦悶でついに自殺を思うまでに立ち至る記事が何ゆえにおかしいのか不思議である。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
作例 · 標準
嵐の海で船が遭難し、乗組員は絶体絶命の危機に瀕した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
会社が倒産寸前で、社長はまさに絶体の状況に追い込まれた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
絶体と思われた状況から、彼は奇跡的に生還した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash