河豚
ふぐ異読 ふく・ふくべ・かとん・フグ
名詞多音語頻度ランク #25702 · 青空 427 例
標準
puffer fish
文例 · 用例
河豚汁の宿赤々と灯しけり と、冬の街路に炉辺の燈灯を恋うる蕪村は、裏街を流れる下水を見て易水に根深流るる寒さかな と、沁々として人生のうら寒いノスタルジアを思うのだった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
3 この夕ぐれを門司の港では木の橋の上で天主教の司祭様が新世界の魚、河豚を釣りあげていられるのであるが、この糸の垂れこめたなかには、鼠取の仕掛けになっていて餌に、触るたびに上から落ちてくる豚に河豚は頭を挟まれてしまうのである。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
どじょう、鯰、鼈、河豚、夏はさらし鯨――この種の食品は身体の精分になるということから、昔この店の創始者が素晴らしい思い付きの積りで店名を「いのち」とつけた。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
」「は、それが、つい、おうわさばかり伺いまして、お療治はいたしません、と申すが、此屋様なり、そのお座敷は、手前同業の正斎と申す……河豚のようではござりますが、腹に一向の毒のない男が持分に承っておりましたので、この正斎が、右の小一の師匠なのでござりまして。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
「祭礼の揃かな、蛤提灯――こんなのに河豚も栄螺もある、畑のものじゃ瓜もあら。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
…… これには鰯もある――糠鰯、且つ恐るべきものに河豚さへある。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
何と、此の糠河豚を、紅葉先生に土産に呈した男がある。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
」「あの、河豚は、お前も食つたか。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
作例 · 標準
下関の市場では、新鮮な河豚が並び、多くの観光客や買い出しの人々で賑わっている。
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河豚は冬が旬とされており、冷え込む夜に家族で囲む河豚ちりは格別の味わいだ。
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釣り上げた河豚が、お腹をパンパンに膨らませて威嚇する様子を子供たちが面白そうに眺めていた。
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