寄食
きしょく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
living off (a person)
文例 · 用例
高等学校時代厳父の死に会い、当時家計豊かでなかったため亡父の故旧の配慮によって岩崎男爵家の私塾に寄食し、大学卒業当時まで引きつづき同家子弟の研学の相手をした。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
どの寺にも寄食人を息詰らす家族というものがあった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
妻の瑚※尼が死んで、全く孤独のやもめの老人となつた秋成は、一時、弟子の羽倉信美の家へ寄食してみたが窮屈で堪へられず、またよろぼひ出て不自由な独居生活に返つた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
その有閑階級にぺったり寄食していた僕はまあ、なんてみじめな野郎だったんでしょう。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
そうして軈て相当の年輩となり、独立の見込みが立つと、家元の寄食生活を出て、家を持つ。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
部落に移り住んで開業して以来、極めて流行らなかった湯沢医者は、最も科学的な自分の職業を捨てて、最も非科学的な女房の職業の下に寄食することになったのだった。
— 佐左木俊郎 『或る部落の五つの話』 青空文庫
ちょうどそのころ、これまで前田家の書生としてそこに寄食していた布川もまた、賢三郎と同じように実社会へと乗り出していくことになった。
— 佐左木俊郎 『仮装観桜会』 青空文庫
謂はゞ亭主が女房の許に寄食した形であつた。
— 貧乏首尾無し 『樹木とその葉』 青空文庫
作例 · 標準
「定職にも就かず、伯父の家に寄食してはや三年が過ぎてしまったが、そろそろ自立しないとな。」
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居候というか半分寄食しているような状態だから、せめてもの罪滅ぼしに食事の支度だけは引き受けている。
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若い頃は売れない役者仲間のアパートを転々として寄食していたという、彼の苦労話に聞き入った。
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