盛時
せいじ
名詞
標準
prime of life
文例 · 用例
かうした歌詞本位的流行歌曲の進む所は、結局遂に「アメリカ式掛合万才」の全盛時代になるであらう。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
前にも書いた通り、この時代は白樺派の活躍した全盛時代だつたので、自然その影響を受けたらしく、山村君や室生君等やの詩にも、多少人道主義的傾向が現れ、トルストイズムの臭氣が濃厚だつた。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
現在のようなジャーナリズム全盛時代ではおそらく大多数のこうした種類の挿画や裏絵は執筆画家の日常の職業意識の下に制作されたものであろうと思うが、あの頃の『ホトトギス』の上記の画家のものはいかにも自分で楽しみながら描いたものだろうという気のするものばかりである。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
それが、大正昭和と俳句隆盛時代の経過するうちに、栄養に富んだ食物も増し料理法も進歩したことはたしかであるが同時にビタミンの含有比率が減って来て、缶詰料理やいかもの喰いの趣味も発達し、その結果|敗血症の流行を来したと云ったような傾向がないとも限らない。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
「佛蘭西文學の旺盛時代たる路易第十四世の朝に於て、突如として一世の耳目を聳動し來れる一書あり、其の簡淨痛快にして靈犀奇警なる人世批評は、天下驚畏の中心となれり、本書是れ也。
— 太宰治 『ラロシフコー』 青空文庫
それにしても彼が幼年時代から全盛時代の今日までに、盲目的な不正当なショーヴィニズムから受けた迫害が如何に彼の思想に影響しているかは、あるいは彼自身にも判断し難い機微な問題であろう。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
かように、言語を形づくる基本たる一つ一つの音の単位は、単語のように無数にあるものではなく、或る一定の時代または時期における或る言語(例えば現代の東京語とか、平安朝盛時の京都語など)においては或る限られた数しかないのである。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
そうして、平安朝初期に作られその盛時まで世に行われた「あめつち」の頌文(四十八字)およびその後これに代って用いられた「いろは」歌(四十七字)が、不完全ながらもその当時の音韻組織を代表するものであった。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
作例 · 標準
「彼は今まさに盛時を迎えており、どの作品も飛ぶように売れている。」
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「かつての映画界で盛時を誇ったスターも、今は静かに田舎で暮らしている。」
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「体力的には衰えたが、精神的な盛時はこれからだと彼は力強く語った。」
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